百花繚乱な秋の庭景に6年の日々を思い返す
晩秋の頃となっても
庭は百花繚乱の花盛り
色とりどりのエネルギーが
ココロとカラダに眩しい
この、大好きな庭のある6年間の暮らしも
残りあと3日でピリオド
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春は、川に沿って咲く
家向かいの八重桜
庭端にある藤棚の藤の花を筆頭に
パンジー、チューリップ、菜の花、
マーガレット、ポピー
梅雨には色とりどりの紫陽花に
キキョウにホタルブクロ
夏にはニチニチソウにハナスベリヒユに
ツユクサにアサガオ
秋にはコスモス、センニチコウ、菊、
ラベンダー、金木犀、銀木犀
そろそろビワの花も咲きはじめる頃
そろそろ楓の色も変わる頃
バリニーズが住み込みで作った
濃いターコイズのタイルが目に鮮やかな
バリコテージのベンチで
そんな四季折々の花々や
蜜を吸いに来る蝶々や小さな蜂
鳥達を静かに眺めながら
食事をしたり、語らったり、お昼寝したことは
目まぐるしい日々の大切なエアポケットであり
ココロの癒しだった
パスタに火をかけながら
バジルやイタリアンパセリをちょっと摘むことができたり
ナスやシシトウ、ピーマンのような
ちょっとしたお野菜を拝借させていただいたり
初夏はカラスに先を越されないようにビワを捥いだり
こういう、ちょっとしたことに日々ココロが満たされていた
ご飯を作ればみんなにおすそ分けしたり
おすそ分けされたり
ワイン一本あればパーティータイム
誰かが誕生日となれば
みんなで手作りをもちよってお祝いしたり
誰かが自分の国に帰るとなれば
みんなで集まってフェアウェルパーティーをしたり
都会にありながらも
アーバンライフという言葉と
正反対にあるこの家には
慎ましくも小さな
豊か生活があった
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世界の国々から来た人たちとの
人生の交差点である
このGuestHouseという場所
速く過ぎ去る人もいれば
居心地のよさに
私のように交差点からなかなかでない人もいる
世界の小さな交差点であり
“平成長屋”であるこの場所は
確かに暮らしにくい一面も無きにしも非ずだったけれど
そんなことは些細なことで
今、都会的生活を送る人々がなくしかけている
近くに住む人たちとの繋がりや
細やかな人情や、人と人との笑顔に溢れていて
日々の暮らしに安心感と心地よさがあった
現代版“ALWAYS三丁目の夕日”の世界がここにある
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基本的に、一度入り込むと
その場所が大好きになり
長く愛してしまう私だから
こんなにも長くい続けてしまった場所から出るのは
とっても、とっても寂しい
でも、そろそろこの場所も卒業かなという
なんとなくの直感とタイミングと巡り合せを信じて
新しい場所での生活をはじめてみようと思う
あたらしい生活への期待と不安が交錯し
ちょっとドキドキするけれど
ここで得た、沢山の小さな豊か生活のお土産を胸に
巣立ってみようと思う
さぁ、そろそろ旅立ちです
…とはいっても、やはり離れがたく、
超~近所に引っ越すのだけど、、、(苦笑)