大切な友人が白血病を患い、闘病の末に回復したものの、抗がん剤の副作用で髪の毛を失ったことがきっかけで「もしかしたら私の髪の毛が、抗がん剤等の影響で髪の毛を失った方のお役に立つのかもしれない!」と思い立ち、髪の毛の寄付先を調べ始めました。
今回は、今、必要とされているヘアドネーションについてお届けします。
■ 日本でも広がり始めている「ヘアドネーション」とは?
欧米では定着しているヘアドネーション=髪の毛の寄付。
日本では、Npo法人 Japan Hair Donation & Charity(以下、JHDAC)さんが小児ガンなどの治療過程や先天性の無毛症、不慮の事故などで、髪に悩みを抱えている18歳以下子ども達のための、ヘアウイッグ(かつら)を無償提供にて作るためのヘアドネーション活動を、全国の賛同美容院と共に精力的に行っています。
1体のヘアウイッグを作るには、31cm以上の毛髪が20~30人分必要なのだそう。
JHDACさんでは、全国からの寄付によって集められた毛髪を使い、医療用ウィッグをフルオーダーで製作。無償でヘアウイッグを提供されています。
■実際に、ヘアドネーションしてきました!
「どうせ切るなら髪の毛を寄付できないかな……」
と調べ始め、インターネットで色々検索していると、弊社オフィスの近くのヘアサロンがJHDACの賛同美容院になっていることを知り、おまけに、ヘアドネーションをイベントとして開催されているとのことで早速連絡。先日、イベントに参加してきました!
ヘアドネーションのチャリティーイベントを開催しているのは、東京都世田谷区二子玉川地域で開業して20年の「55JET ai HAPPY HAIR MAKE(以下、55JET)」さん。
55JET オーナーの當間紀之さんによると「20周年を迎えた感謝の気持ちを私達なりに社会に貢献できたら…と思っていた矢先に“ヘアドネーション”という活動に巡り会い、今年から参道美容院として、ヘアドネーションのチャリティーカットイベントに参画されている」とのこと。
■ ドキドキ! いよいよ髪の毛をバッサリ切ります!!
ということで、私も賛同する一人。ヘアドネーションのドナーとして髪の毛をバッサリ切ることにしました!
大学時代以来のボブ?! ショート!?
どうなるのだろう…31cm以上、バッサリ切っちゃいます! ドキドキ!
通常のヘアカットとは違い、ウイッグとして毛束が必要なため、このように細かく分けて切るために束ねていきます。
バッサリ行きました!!!
■ 髪の毛を提供してみて
はじめてヘアドネーションに参加してみたのですが、実際、ヘアドネーション用に髪の毛を切ってみて…髪の毛を切ることによって、こんなに清々しい気持ちになったのは初めてでした。
ヘアサロンで切った髪の毛は、通常、切り取られた瞬間不要なものになりゴミとなってしまいます。しかし、ヘアドネーションで切ると、切り取られた髪の毛は大切に扱われ、子ども達に喜んでいただけると思うと、髪の毛がパサッ、パサッと切られる度にジーンと深い感動が胸に広がります。
最後は、丁寧にスタイリングまでしていただきました!
ヘアドネーションの賛同美容院 55JET オーナーの當間紀之さん(右)、今回担当してくださったスタイリストの斉藤創さんと、大学時代以来のボブスタイルになった私…そして、カットされた毛束と共にパチリ!
55JETさんのヘアドネーションイベントに参加するともらえる、オリジナルのキーホルダー! 勲章をもらったみたいな気持ちです。
■ 美容師さんにもまだまだ知られていない「ヘアドネーション」
55JET オーナーの當間紀之さんによると
「ヘアドネーション活動は一般のお客様だけでなく、美容師として長く仕事をしている自分もそうだったように、美容師さんにもあまり知られていないのだそう。
これから、ヘアドネーションの認知度があがり、参画する美容院が増えることにより、皆さんがいつも通っている美容院で気軽にヘアドネーションができるようになったらいいなと思っています。そのためにも、活動を普及させていきたい」
とのことでした。
■ ヘアドネーションのドナーの髪の毛はどんな髪の毛がいいの?
スタイリストの斉藤創さんによると「私の髪の毛で大丈夫でしょうか…」とよく質問を受けるそうなのですが、髪の毛を染めていたり、パーマをかけたことがあっても問題なし。極端なダメージがなければドナーになることができますよ!」とのこと。
なので「私の髪の毛でも大丈夫?」という方も、自信をもってドナーとして手を上げてみましょう。白髪が混じっていても、天然パーマでも大丈夫なのだそうですよ!
私も、ゆるく天然パーマですが大丈夫でした!
参考 ≫ ヘアドネーションよくある質問
「気分転換に、長い髪をバッサリ切ってみようかな」と思っている方がいらっしゃいましたら、おウチの近く、職場の近くにヘアドネーションの賛同美容院がないか、一度調べてみてください。
きっと、これまでにない心が喜ぶヘアカット経験ができることでしょう。
私の髪の毛は、私だけのものではない。またドナーとしてお役に立つためにも、キレイに髪の毛を伸ばすぞ! という気持ちになります。
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